映画『チョコレートドーナツ』は、2012年のアメリカで公開されました。
原題は『Any Day Now』意訳すると「いつの日か」という意味になります。
映画チョコレートドーナツの内容は、ゲイのカップルがダウン症の少年と出会い、彼を引き取って一緒に暮らしていく中で愛と幸せの時間を得るが……。
脚本はどこまでが実話なのか。
また、悲しく、切ない結末を紹介していきます。
目次
チョコレートドーナツの脚本・監督とキャスト
出典:シネマトゥデイ
脚本 ジョージ・アーサー・ブルーム
ジョージが20年以上前に書いた脚本を、ジョージの息子が監督のトラヴィスに紹介したことにより、映画化の話が一気に進みます。
監督・脚本 トラヴィス・ファイン
ジョージのシナリオを読んだトラヴィスは号泣し、監督と、脚本のアレンジを手掛けることとなります。
マルコ・ディレオン役のアイザック・レイヴァ
麻薬中毒の母に捨てられたダウン症のマルコ・ディレオン。
この役を務めたアイザック自身もダウン症。
アイザックは俳優になることを夢見て、障がいのある大人のための演劇学校へ入学。
この映画のオーディションを受けて、見事、夢を実現させました。
お二人のインタビューです。
ルディ・ドナテロ役のアラン・カミング
歌手になることを夢みながらショーパブで働くルディ。
45% of the LGBTQ community feel it is very important that any financial professional they work with understands the unique needs of LGBTQ individuals. The solution? The only financial organization made by and for the community, @Pride_Superbia. #PrideNeverStops pic.twitter.com/TJwRIf1Bwv
— Alan Cumming (@Alancumming) August 14, 2020
アラン・カミングは、スコットランド出身の俳優。
舞台『キャバレー』でトニー賞を受賞しました。
実は、彼自身バイセクシュアルと語っていて、2007年に男性と同性婚を挙げています。
ポール・フラガー役のギャレット・ディラハント
ゲイを隠しながらも正義を信じる弁護士のポール。
ギャレット・ディラハントは、アメリカの俳優。
テレビ版『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』にて、無表情のターミネーター役が好評です。
他にもたくさん出演されています。
ここからは、ネタバレが始まります。
チョコレートドーナツのネタバレ!幸せな時間は・・。
映画の舞台は1970年代のアメリカ・カリフォルニア。
ショーダンサーのルディと、弁護士のポールはショーパブで知り合い、惹かれ合います。
そこにルディの隣人の麻薬中毒者の母に捨てられたダウン症のマルコを引き取って、3人で一緒に暮らすことに。
3人は、血はつながらなくても、家族のように愛のある、とても幸せな時間を過ごします。
しかし、ゲイのカップルには子供を育てることは出来ないという偏見から、ルディとポールは、マルコと一緒にいられなくなりました。
そこで2人はマルコの養育者として認められるよう、裁判で訴えますが……。
マルコと一緒に暮らすための裁判で負けてしまったルディとポール。
マルコは再び、母親と暮らすことになってしまいます。
しかし、この母親はまた同じことを繰り返します。
男と遊んでいる間、マルコを家から追い出していました。
悲しくて、ただ辛い結末
マルコはルディとポールの家へ帰ろうと夜の中を歩き始めます。
そのまま行方不明になってしまい、三日後、橋の下で独り亡くなっているのが発見されました。
マルコの死は小さいながらも記事になりました。
ポールは、あの裁判に関わった元上司や裁判官に記事を同封した手紙を出します。
手紙には、マルコのことを書かれていました。
マルコの心やさしいところ。チョコレートドーナツが大好きで、ディスコダンスを踊るのが得意で、ハッピーエンドのお話が大好きなところ。
各々がポールの手紙を読む姿と、シンガーとして認められ、ステージに立ったルディがしみと怒り全てを魂に込めて歌う姿。
そして、夜の街を歩き続けるマルコの姿を最後に映画は幕を閉じました。
映画チョコレートドーナツはどこまでが実話?
この映画の脚本のうち、実話の部分は「麻薬中毒の母親に捨てられた障がいを持つ子どもを、ゲイの男性が引き取って育てていた」 というところだけなんだそうです。
モデルとなった男性が住んでいた街も、実際の場所はニューヨークのブルックリンでした。
また、他の部分も、大きく脚色しています。
ジョージのシナリオでは、ポールの役はほとんど出ず、最後は戻ってきた麻薬中毒者の母と食卓を囲んでハッピーエンドを迎えていました。
けれど、脚本を読んだ監督の知人から「ここまで正義が貫かれていない様を描いていたのに、最後だけハッピーエンドになるのはおかしい」と言われ、一番苦しい終わり方へと変更します。
つまり、ルディとマルコのモデルになった実在の人物はいましたが、ポールとカップルになることや、マルコのことを法廷で争うこと。
最後の結末については完全に映画オリジナルの話となります。
実話をベースにした映画ということなんですね。
映画チョコレートドーナツの感想とまとめ
チョコレートドーナツは、見た人の胸を強く見せつける映画となっています。
ゲイの方や障がいを持つ子どもたち。
マイノリティ側の生きていく厳しさを描きながらも、”家族”や”愛”というテーマも描いている映画チョコレートドーナツ。
愛する者のために偏見と戦うルディとポールの姿と、偏見で凝り固まった考え方を持つものへの怒りや悔しさ。
戦いの果てに永遠に失ってしまう家族への深い哀しみ。
見終わったあともずっと、ずっと考えさせられる映画だと思います。
そして、この映画を題材とした舞台が上演される予定となっており、話題となっています。
主演のルディ役を東山紀之さん。ポール役を谷原章介さんが演じられます。
演出は世界の宮本亜門さんです。
2020年12月東京から始まり、長野、宮城、大阪、愛知で公演予定です。
こちらの舞台も伝説になること間違いなしですね。
舞台のチケットは、チケットぴあで発売しています。
☑︎チョコレートドーナツ
1970年代、ゲイカップルが母親に見捨てられたダウン症の少年マルコを引き取るため司法や偏見と闘う数々の苦悩を描いた作品。マイノリティに対する軽々しい差別に憤りで体が熱くなった。この作品は、偏見や他人への汚い興味が招いた悲劇であり『無性の愛』の物語だ。 pic.twitter.com/Uhe1UlrxPT— 軽部 (@_karube_21) April 10, 2020
「チョコレートドーナツ」(2012)
LGBTQ、障害を持った人、社会で差別されつつある問題を取り上げ、見た人に理解を与える。学校の授業なんかより、絶対に心にグッとくるものがある。
得るものがたくさんある観る価値のある映画。
「差別とは何か」もう一度考えさせられた。終始涙が止まらなかった pic.twitter.com/xyukdGv63A— mi映画日記 (@Mm1008Yfn) April 11, 2020
『チョコレートドーナツ』
ルディ達のマルコへの溢れんばかりの愛情と、彼等のこうしたありふれた幸せを許さない司法や周囲の偏見に対するやるせなさや憤りが心に雪崩れ込む作品だった。
いつの日か、マルコの好きなハッピーエンドが来るんだって切に願い続けながら観ては泣いてしまってた… pic.twitter.com/9P7PBmJkfp— おらむ (@Ormtry) September 7, 2020
やっと『チョコレートドーナツ』を観た〜
切ない…辛い……でも、愛もたくさん❣️たまらん…
号泣今も鼻がズルズルいってる pic.twitter.com/X1rTHBumah— そふてぃ (@BH_Baboo) September 2, 2020
やっと『チョコレートドーナツ』を観た〜
切ない…辛い……でも、愛もたくさん❣️たまらん…
号泣今も鼻がズルズルいってる pic.twitter.com/X1rTHBumah— そふてぃ (@BH_Baboo) September 2, 2020
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チョコレートドーナツ(吹替版)