映画『グース』は1996年に制作され、アメリカで公開されました。
16羽のグース(カナダガン)を育て、グースたちを越冬地へ向かわせるために一緒に飛び立つ父娘の冒険を描いた作品です。
原題は「Fly Away Home」といいます。
主人公の14才のエイミーと、エイミーに懐くグースがとても可愛く。
CGを使わずに空を飛ぶ姿が美しいと、感動と癒しをあたえてくれる映画となっています。
そんな映画『グース』は実話を元に作られています。
元ネタとなっている原作のことや、映画の結末と感想を紹介していきます。
映画『グース』の監督とキャストについて
監督は、キャロル・バラード
アメリカの映画監督です。
「グース」の前にも「ブラックスタリオン(1979)」、「ネバークライウルフ(1983)」、など、馬や狼など動物と人の交流を描いた物語映画を多数手掛けています。
主演の、エイミー役は、アンナ・パキン。
卵からグースを育てる14才の少女を演じています。
アンナ・パキンは映画『ピアノ・レッスン』でデビューし、アカデミー助演女優賞を11歳で受賞しました。
映画グースでは、母親を亡くし、10年ぶりに父親と暮らす複雑な思春期の少女。
グースを育てながら成長していく姿を生き生きと演じています。
アンナ・パキンは現在、ドラマ『トゥルーブラッド』で共演したスティーヴン・モイヤーと結婚。双子を出産しました。
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— Anna Paquin (@AnnaPaquin) January 21, 2020
エイミーの父、芸術家のトーマス役はジェフ・ダニエルズ。
ジェフ・ダニエルズは映画、ドラマに多数出演しているアメリカの俳優です。
有名な出演作品はコメディ映画『ジム・キャリーはMr.ダマー』と、大ヒット映画『スピード』のキアヌ・リーブスの相棒を好演。
映画グースでは、年頃の娘とうまくコミュニケーションが取れずに困っていました。
しかしエイミーが孵化させたグースたちを一緒に育てていくうちに、少しずつ家族の絆を取り戻していく父親を演じています。
TO KILL A MOCKINGBIRD has been seen by a former President, a Supreme Court Justice and these guys. #ImpracticalJokers pic.twitter.com/BwDEkZoUE8
— Jeff Daniels (@Jeff_Daniels) July 10, 2019
映画『グース』の実話、元ネタは?
映画グースは、カナダの彫刻家、ビル・リッシュマンの飛行体験が元ネタとなっています。
彼は木彫や家具のデザイン、メタル彫刻と、幅広い作品を作り出す一方、飛行冒険家でもありました。
そんな彼が、人と鳥たちと一緒に飛ぶという体験を初めて成功させました。
映画グースでは、少女と父親が鳥たちと飛ぶ物語ですが、実際は成人男性が鳥たちを育て、グースの渡りを一緒に飛んでいたのです。
そんなビル・リッシュマンは映画グース製作全般をサポートします。
残念なことに、2017年に永眠したビル・リッシュマン。
「自然に直線は無い」という言葉を残しており、彼が自然を心の底から敬い、愛していたことがわかります。
ここからは、ネタバレも含みます。
映画『グース』のあらすじとネタバレ
14歳の少女、エイミーはある日、母を交通事故で失い、カナダに住む父親のトーマスに引き取られます。
しかし、10年ぶりに会った父は奇妙な芸術家。
趣味はグライダーで空を飛ぶこと。
また、トーマスにはスーザンという恋人もいて、エイミーはなかなか新しい暮らしになじめません。
そんなある日、エイミーは森でグースの卵を見つけます。
16羽のヒナは“刷り込み”の習性によって、エイミーを“ママ”と認識。どこに行ってもエイミーを追いかけます。
そんなグースたちが南に渡る季節が近づいてきました。
人に育てられたグースたちは渡りを知りません。
エイミーとトーマスは、グースたちに飛ぶことを教えて、越冬地まで一緒に飛んで連れていくことに。
トーマスは兄やグライダー仲間とエンジン付きグライダーを開発。
それを使ってグースたちを南に渡らせようと考えますが、残念ながらグースたちはエイミーのそばから離れません。
そこでトーマスはもう一つグライダーを作り、エイミーに操縦を教えました。
鳥類学者の協力を得て、いよいよ出発の日。
エイミーとトーマスのグライダーの間を、成鳥になったグースたちは見事な編隊を組んで飛んでいきます。
途中、思いがけないトラブルが何度も発生しますが、エイミーとトーマスは無事に目的地までグースを連れていくことに成功しました。
映画『グース』の感動の結末
エイミーたちが鳥類学者と決めたグースたちの渡りの到着地は、アメリカのノースカロライナ州にある湿地帯でした。
しかし、その土地で渡り鳥の生息が確認されなければ、埋め立てられる予定になっていたのです。
土地の開発業者と自然環境の保護団体が対立し、マスコミや野次馬が集まっている中、空にグライダーに乗ったエイミーとグースたちの姿が現れます。
歓声が沸き立つ中、500マイルの渡りを成功させたグースたちは次々と湿地に降り立ちました。
後からやってきたトーマスとエイミーは笑顔で抱き合い、喜びます。
そうして、エイミーとグースたちは一時のお別れとなってしまいました。
けれど、翌年の冬。
グースたちは16羽すべて無事にエイミーの家まで戻ってきたのです。
映画『グース』 癒される映画の感想
映画『グース』は、癒され、気持ちが前向きになれる映画です。
ちなみに自分の心の映画は「グース」です。盛り上がりはないけどハートフルないい映画です。 pic.twitter.com/COqoNHBzXA
— ジョア (@8V6zzzz) September 23, 2017
録画していた映画「グース」を観ていますがめちゃめちゃいい映画!
母親無くした女の子が父親と一緒にガチョウを育てて、越冬をさせるために飛行機で飛び方を教える話。
ガチョウも女の子も可愛くて癒される。— マンドラ鯖のシカーダさん (@cicadachicada) February 7, 2019
急に観たくなった
映画「グース」
何度観てもいいな~— みみ (@MI00809) June 13, 2018
母親を亡くし、父親とその恋人に心を開くことができなかった少女、エイミー。
彼女がグースの卵を孵化させ、鳥たちを成長させていくことにより、エイミー自身も一緒に成長していく様子が好ましく、エイミーとグースたちを全力で応援したくなります。
また、最初は娘への接し方に戸惑っていた父のトーマスも、エイミーとグースを助けていく姿に父親としての自覚がうまれ、とても素敵な父親になりました。
子どもと動物のふれ合いや、絆を描いただけではなく、自然破壊へのメッセージも込められた映画『グース』。
20年以上前の映画ですが、何度観てもまた、新しい感動が得られると思います。
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